生誕100年 東山魁夷展
2008 / 04 / 20 ( Sun ) 東京国立近代美術館の東山魁夷展に行ってきた!
前売券買ったはいいが、このまま出産になって機会を逃したらどうしようと思ってたけど、やっと。 ・・ほんと、すばらしかったです。 魁偉は、日本の絵心だと思う。シンプルに象られた自然、澄みわたってもやけた寒色の幽玄。 その中に、言い尽くせないような心象風景が立ち現れる作品たちは、どれをみても、ただただ単純に美しい。 そして、押しも押されもせぬ巨匠なのに、日本画にありがちな凡庸な落ち着きがなくて、 どこか若々しい、おしゃれな感性が漂っているところがすごく好きだ。 そういえば昔、この人の描いた『コンコルド広場の椅子』という絵本を持っていた。 パリのコンコルド広場を舞台に、そこにたたずむ椅子たちの独白を拾った、優しくて哀しい詩画集。 なんて美しい本だろうと思ったものだ。 それはあまりにヨーロピアンな世界だったので、当時の私は、著者が日本画の巨匠とさえ知らなかった。 魁夷展は、北欧をはじめとするヨーロッパや、白馬がいる風景シリーズ、後期の京都など 有名な作品も含めて、かなりの数が展示されていて、晩年にいたるまでの彼の遍歴をたどれるようになっている。 機会があれば、ぜひ足を伸ばしてみてほしい。
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プライスレス 素敵な恋の見つけ方
2008 / 04 / 18 ( Fri ) オドレイ・トトゥ主演の新作映画、「プライスレス 素敵な恋の見つけ方」を観てきた。
オドレイって、アメリみたいなカジュアルな女の子って印象があるけれど、今回の役どころは、ニースの高級ホテルを舞台に、お金持ちのおじさまたちをたぶらかす女ジゴロ(ジゴレット?)という役どころ。 「オドレイ演じる美女イレーヌに恋した、しがないウェイター・ジャンは、彼女と一緒にいるために、自らもホテルの宿泊客であるお金持ちマダムの愛人になる・・・」 という、王道ラブコメ。映画好きにはひねりがなくてつまんないかもしれないけど、私はこういう安心して楽しめる定番コメディが結構好き。最後までテンポがよくって飽きないし、会話も気が利いていて、ホテルの豪華スイートや、モデル出身のオドレイが着こなす露出度たっぷりのドレス、ジュエリーは、女子としては、見てるだけで楽しめる。 相手役のジャンを演じるガッド・エルマレ君は、映画にもちょこちょこ出てるけど、フランスではコメディアンとして人気。彼はモロッコ出身で、ケベックに渡ってから、その後パリに来てブレイクしたらしい。だから、移民出身っていうのをよくネタにしている。 お笑いって外国語だと笑いどころがよくわかんなかったり、あとフランス人のユーモアってブラック過ぎて、純粋に楽しめなかったりもするんだけど、彼のコントは、政治や批判や下ネタがあんまりなくて、後味よくて好きだったな〜。自伝ネタとか、「あ、こういう人いるいる〜」っていうようなちょっとイタい人の特徴をとらえた笑いが多い。日本で言えばは、柳原可奈子みたいな感じかな〜(ちょっと違うか・・)。 そんなエルマレ君は、この映画では、風采があがらないけど、実は意外にキュートなジャンを好演。似たようなテイストのコメディで最近の映画だと、「La Doublure」(2006)にも出ている。 ゴージャスなオドレイを鑑賞しつつ、単純に笑ってリフレッシュするにはいい映画。 |
モリディアーニ展
2008 / 04 / 16 ( Wed ) 六本木の国立新美術館に、モディリアーニ展(←音に注意!)を見に行ってきた。
モディリアーニといえば、塗りつぶされたアーモンド型の瞳の、細面なで肩の肖像画が有名。 あの、この世の者とは思われない人物画が、一番に頭に浮かぶ。 展覧会のテーマが、モディリアーニ展とプリミティブ美術だということだったので、あの独特のスタイルを生み出したのは、アフリカやオセアニアのお面とか、民族芸術の影響があったのか、と妙に納得。 モディリアーニは夭折したこともあり、油彩画はあまり数が残されてないそう。 スケッチも展示されていたけれど、もともと彫刻家志望だったこともあり、立体的でのびやかな人物画が印象に残った。 ロダンのスケッチにも合い通じるものがあるかも。 彼独自の、アーモンドの瞳の肖像画たちに囲まれると、やっぱりこの世ならない気配を感じる。 無表情なのに表情ゆたか、浮世離れしているのに人間くさい、不思議な感覚。 塗りつぶされた瞳の印象が、やはり強い。 そして、色の美しさ。 特徴的な人物画のスタイルよりも、なによりも最初に惹かれたのは、色使い。 くすんだ、ブルーグレイ、緑、枯葉の褐色、ときに鮮やかにオレンジ。 しずみこむような色調なのに、どこか暖かくて、幸せな色。 肖像画の多くは、献身的な伴侶ジャンヌを描いている。 やわらかい、女性的な印象を残すものが多い。 若くして病死した画家の後を追って、妊娠9ヶ月で身投げした21歳の妻。 ・・壮絶。 |
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