食卓の力―「くり返し」を楽しむ暮らし
2008 / 05 / 03 ( Sat )
 | 食卓の力―「くり返し」を楽しむ暮らし (2002/04) 山本 ふみこ
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「くり返し」を楽しむ暮らし
サブタイトルにひっかかって、この本を手に取った。 炊事、家事、そうくり返し、いわゆるルーティーンが、私は苦手。
仕事でのルーティーンなら、まだいい。少なくともやらなければいけないことを、やっているという実感があるから。 けれども、暮らしのルーティーンは、手を抜くも抜かないも自分次第だし、全部自分に返ってくる。 ただでさえ忙しい毎日。仕事が立て込むと、生活のリズムを保って、やるべきことをやるというのはとっても難しい。
けれども、美しい暮らしは、無精では無理なのです。
この本には、そういう後ろめたさを解消するために、ちょっとずつできること、毎日をいつくしむレシピがのっていて、実用的。 文章も、肩がこらなくてほのぼのしている。
ほんとは、毎日のくり返しって、重荷ではなくて、楽しむもののはずだ。 著者の小さい息子の口癖が、「しあわせだねぇ」だというところを読んで、胸を打たれる。 なにげない毎日のくり返しが心地よいこと、それをしあわせと呼ぶことを、わたしたちは忘れがち。
この本を読んで思ったのは、生活には基本のキがあって、それを見つけると、かなり楽にこなせるのではないかということ。 今は、食生活もライフスタイルも選択肢が多すぎで、かえって迷ってしまう。 でもたとえば、お米と味噌とお漬物が食事の基本だとか、だから著者は、お米を自分の火加減で炊き、味噌を手作りし、ぬか床を育てるのだとか。 そういう基本の筋を意識して読むと、わかりやすい。
たぶん基本の型からおさえていけば、気を落ち着けてものごとにあたることができるのだ。 くり返しが苦痛なのは、これでいいのか、うまくいっているのかわからないままやっているから。 もうすこし基本形に確信を持って、丁寧にできれば、余裕が出てくるんじゃないかな、と思う。
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