雨の週末
2008 / 06 / 24 ( Tue ) 週末は、みごとなまでに梅雨だった。
用事があってやむなく外に出たら、気前いいまでの雨。 傘をさしていても、服もサンダルも湿っぽくなってしまうし、 けれども、家に閉じこもったら閉じこもったで、太陽が見えない分だけ、余計に気分が沈んだだろう。 雨はきらいだけれど、それでも、あじさいはとてもきれいだった。 家の隣の公園にも咲いてるし、道端や川の土手など、ほんとに何気ないところにたくさん咲いている。 昔はあんまり気にしたことなかったけど、日本の梅雨が久しぶりだからか、目に留まる。 当たり前すぎてあまり意識しなかったが、あじさいは、おどろくほど雨に似合う。 私は青いあじさい、それも濃い青紫のが好きなのだけど、 深く潤んだ色合いや、色の印象だけ残して主張しない形、 その花が雨に霞んで、雨音の中であじさいのまわりだけ、なにもかもが静やかに調和する様子に、 ああ、雨の日も悪いことばっかりじゃないな、と思った。 日本の雨は、熱い国の雨を思わせて、ビルにも街灯にもアスファルトにさえしみ込む気がする。 ヨーロッパの街は、もっと硬質だった。雨が表面を洗っても、堅い石畳はなにをも通さない。 ふんだんな湿気が育てたこの国の植生は、鮮やかで、密で、東京のような大都会で、その緑の豊かさにいまさらながらに驚く。 初夏の雨に打たれて、緑は輪郭を失い流れ、いっそうむせかえるように濃い。 そんななか、匂いのないあじさいが、ひそやかに際立っている。 |
|
|
|
| ホーム |
|












